円安時代の海外旅行保険選び【2025年版】

2025年、日本では円安が長期化しており、海外旅行におけるコストがこれまで以上に大きな問題となっています。航空券や宿泊費だけでなく、現地での医療費やトラブル対応に関しても、為替の影響を強く受けるようになりました。

そこで今回は、「円安時代に見直すべき海外旅行保険のポイント」について解説します。2025年に海外渡航を計画している方は、ぜひ参考にしてください。


1. 円安の今、なぜ海外旅行保険が重要なのか?

これまで、保険は「念のため」のイメージを持たれていた方も多いかもしれません。しかし現在のように1ドル=160円超という状況では、現地でのトラブル時に必要な費用が一気に跳ね上がるため、保険の必要性が実用レベルで高まっています

たとえば、アメリカでの救急搬送+1泊入院は、日本円換算で100万円を超えることも。以前なら補償上限500万円でも十分でしたが、今は1,000万円以上、できれば「治療・救援費用無制限」のプランを選ぶのがベストです。


2. 医療費・携行品・賠償責任、それぞれに高額リスク

円安の影響は医療費だけではありません。たとえば、海外でiPhoneやノートパソコンを盗まれた場合、再購入費が国内より高くなるケースもあります。これは為替だけでなく、現地の物価や消費税の影響も受けるためです。

そこで、携行品損害補償の内容をしっかり確認しましょう。補償上限額だけでなく、「1品あたりの上限(例:10万円)」や、「盗難が対象になるかどうか」といった細かい条件もポイントです。

また、賠償責任補償についても重要です。海外では文化や法律の違いから、思わぬ形で損害賠償請求に発展することもあります。円安の影響で請求額が増大する可能性を考慮し、最低でも3,000万円、できれば1億円前後の補償額がある保険を選ぶと安心です。


3. 通貨建てによる支払額の差にも注意

多くの方が見落としがちなのが、保険金の支払方法です。一部の海外旅行保険では、現地通貨での請求を日本円に換算して支払う形式を採用しています。この場合、為替レートが保険会社指定日基準になるため、「実際に支払った金額」と「受け取れる保険金」に差が出ることがあります。

たとえば、出発時より円安が進んでいれば、補償範囲内でも自己負担が増えるケースも。保険を選ぶ際は「保険金支払い時の為替レート」や「円建てでの補償明記」の有無を必ず確認しましょう。


4. 円安+インフレ=「キャッシュレス診療」も重視したい

海外旅行保険の大きなメリットの一つに、「キャッシュレス診療」があります。これは現地の提携病院で診療を受けた際、自己負担なく保険会社が直接支払ってくれる仕組みです。

2025年はインフレによって現地の医療費も上昇しており、いったん立て替えるだけでも大きな負担になります。キャッシュレス対応病院の数が多く、日本語サポートが充実している保険会社を選べば、より安心して海外旅行を楽しめるでしょう。


5. 実際のプラン選びで意識したい3つのポイント

以下の3点を意識すれば、円安時代でも安心できる保険選びができます:

  1. 補償上限の高さと「無制限」の有無
     → 治療・救援費用がメイン。ケチらない方がいい部分です。

  2. 補償内容の詳細(盗難対象・携行品上限など)
     → 小さな文字に大きな落とし穴があるので注意。

  3. サポート体制(日本語対応・キャッシュレス)
     → いざという時の安心度が段違いです。

保険料が多少高くなっても、トラブル時に数十万〜数百万円が守られると考えれば、十分に合理的な出費です。


まとめ:円安でも損しない旅行準備を

円安・物価高が進む2025年において、海外旅行保険は「念のため」ではなく「必須」の備えとなりつつあります。補償内容や支払い方法、サポート体制までしっかり比較して、自分に合ったプランを選びましょう。

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