この秋、3連休を利用して海外旅行へ出かける人が急増しています。円安の影響が続く中でも、アジア圏や近距離リゾートは航空券・ホテルともに手頃なプランが多く、特に2泊3日から4泊5日ほどの短期旅行が人気を集めています。

しかし、こうした短期旅行では「クレジットカード付帯の保険で十分」と思われがちです。ところが実際には、病気やケガの治療費、携行品の破損・盗難、フライトの遅延など、想定外のトラブルで高額な出費になるケースが少なくありません。

たとえば、海外での急な発熱や体調不良で病院を受診した際、医療費が数万円から十数万円かかることがあります。カード付帯保険では限度額が低かったり、キャッシュレス対応がなかったりすることも多く、現地で立て替えを求められることもあります。

また、LCC（格安航空会社）の利用が増えるにつれて、手荷物トラブルやフライトキャンセルのリスクも増えています。短期間の旅行では1日の遅れが旅程全体に大きな影響を及ぼすため、「旅行キャンセル補償」や「遅延補償」を備えた保険を選ぶことが重要です。

最近では、スマートフォンひとつで出発直前に加入できる海外旅行保険も登場しています。数日単位で契約できる短期専用プランなら、保険料を抑えつつ必要十分な補償を得ることができます。

この秋の旅行ブームをきっかけに、旅の安心を見直してみるのもおすすめです。短期の海外旅行でも、予想外のトラブルはいつ起こるかわかりません。カード付帯の補償だけに頼らず、自分に合った海外旅行保険を選ぶことで、心からリラックスできる旅を楽しめるでしょう。