台風シーズンの海外旅行|欠航・遅延に備える保険の確認点
夏休みの後半から秋にかけて海外旅行を予定している方は、現地での病気やケガだけでなく、台風による飛行機の欠航・遅延にも注意が必要です。
気象庁によると、台風は7月から10月にかけて発生・接近・上陸が多く、特に8月は平年の発生数が最も多い月です。9月も日本付近へ接近しやすく、出発便だけでなく、乗継便や帰国便へ影響することがあります。
海外旅行保険を選ぶ際は、保険料だけでなく「航空機の遅延や欠航に関する補償が付いているか」も確認しておきましょう。
台風で飛行機が欠航したら、海外旅行保険で補償される?
海外旅行保険には、航空機の遅延や欠航によって発生した費用を補償する「航空機遅延費用」などの補償が用意されている商品があります。
ただし、海外旅行保険に加入すれば、すべての欠航・遅延費用が自動的に補償されるわけではありません。
補償の有無、対象となる遅延時間、支払限度額、対象費用は、保険会社やプランによって異なります。基本補償に含まれる場合もあれば、オプションとして追加する商品もあります。
加入前には、次の項目を確認してください。
- 航空機遅延費用の補償が付いているか
- 欠航だけでなく、大幅な遅延も対象になるか
- 出発便・乗継便・帰国便のどこまで対象になるか
- 宿泊費や食事代など、補償される費用の範囲
- 補償を受けるために必要な遅延時間や条件
- 1回の事故に対する支払限度額
補償の対象になり得る費用
航空機の欠航や遅延によって、予定外の支出が発生することがあります。
商品や契約条件によって異なりますが、航空機遅延費用では、次のような費用が補償対象になる場合があります。
| 発生する費用 |
具体例 |
| 宿泊費 |
翌日の便まで待つために必要となったホテル代 |
| 食事代 |
欠航・遅延による待機中の食事代 |
| 交通費 |
空港からホテルまでの移動費用 |
| 通信費 |
航空会社や旅行会社などへの連絡費用 |
| 身の回り品の費用 |
預けた手荷物の到着が遅れ、必要品を購入した費用 |
実際に補償される費用や条件は保険会社によって異なります。支出する前に保険会社の事故受付窓口へ連絡できる場合は、対象になる費用を確認しておくと安心です。
ツアー代や航空券代がすべて戻るとは限らない
注意したいのは、航空機遅延費用の補償と、旅行そのものをキャンセルした費用の補償は別であることです。
台風が接近しているという理由で自分の判断により旅行を取りやめた場合、航空券代やホテル代、ツアー代が海外旅行保険から必ず支払われるわけではありません。
航空会社による航空券の変更・払戻しと、海外旅行保険による追加費用の補償も別の扱いです。
「台風が心配だから旅行を中止した」というだけでは対象にならず、実際の欠航や一定時間以上の遅延など、契約で定められた条件を満たす必要がある商品もあります。
加入前に、航空機遅延費用と旅行キャンセル費用を混同しないようにしましょう。
台風シーズンに確認したい海外旅行保険の3項目
1.航空機遅延費用
欠航や大幅な遅延で、宿泊費や食事代などが発生した場合に備える補償です。付帯の有無だけでなく、補償条件と限度額まで確認します。
2.航空機寄託手荷物遅延費用
飛行機は到着したものの、預けたスーツケースが届かない場合に備える補償です。衣類や洗面用品などの購入費用が対象になることがあります。
航空機の遅延補償とは別のため、それぞれ確認が必要です。
3.治療・救援費用
台風や大雨による移動中の事故だけでなく、旅行中の病気やケガに備える基本的な補償です。
渡航先によっては医療費が高額になることがあるため、航空機遅延だけに注目せず、治療・救援費用とのバランスも確認しましょう。
出発前に保険料と補償を確認する
同じ旅行日数でも、保険会社やプランによって、保険料、治療費用、携行品損害、航空機遅延に関する補償が異なります。
最初から保険会社を決めるのではなく、渡航先・旅行日数・人数を入力し、条件に合うプランを比較してみましょう。
【海外旅行保険の保険料・補償内容を比較する】
※比較結果だけで判断せず、お申込み前に保険会社の公式サイト、重要事項説明書、約款で補償条件をご確認ください。
欠航・遅延が発生したときに残しておくもの
実際に台風などで欠航・遅延が発生した場合は、後から保険金を請求できるよう、次の書類や記録を残しておきます。
- 航空会社が発行する欠航・遅延証明書
- 予約していた航空券や搭乗券
- 変更後の航空券や旅程表
- ホテル代の領収書
- 食事代や交通費の領収書
- 航空会社から届いたメールやアプリの通知
- 預けた手荷物が遅れた場合の証明書
領収書は写真だけでなく、原本も保管しておきましょう。保険会社によって必要書類が異なるため、事故受付窓口へ早めに連絡することも大切です。
台風が近づいてから加入しても補償される?
海外旅行保険は、原則として旅行に出発する前に加入します。
ただし、台風の発生や進路がすでに公表されている場合や、航空会社から欠航・遅延が発表された後に加入した場合、そのトラブルが補償対象にならないことがあります。
加入できる時期と補償が開始する時期は同じ意味ではありません。出発直前ではなく、旅行が決まった段階で補償内容を確認しておくと安心です。
クレジットカード付帯保険も確認
クレジットカードに海外旅行保険が付帯していても、航空機遅延費用や手荷物遅延費用が含まれているとは限りません。
また、カードで旅行代金を支払うことなどが適用条件になっている場合があります。
出発前に、次の点をカード会社へ確認してください。
- 海外旅行保険が自動付帯か利用付帯か
- 航空機遅延費用が含まれているか
- 補償額はいくらか
- 家族も補償されるか
- 保険の適用期間
不足する補償がある場合は、海外旅行保険への加入を検討します。
まとめ
台風シーズンの海外旅行では、病気やケガへの備えに加えて、航空機の欠航・遅延も想定しておく必要があります。
特に確認したいのは、次の3点です。
- 航空機遅延費用が付いているか
- 宿泊費や食事代など、何が補償されるか
- 補償を受けるための条件と限度額
海外旅行保険は、保険料が安いかどうかだけでなく、渡航先、旅行期間、必要な補償を合わせて確認することが大切です。
出発直前に慌てないよう、旅行が決まったら早めに比較しておきましょう。
【渡航先・日数・人数から海外旅行保険を比較する】
※保険料・補償内容・加入条件は変更される場合があります。お申込みの際は、必ず保険会社が提供する最新情報をご確認ください。